相殺について



相殺という言葉があります。
あまり一般的な言葉ではありません。
しかし、民法上では大きな意味を持つようで、
僕の持ってる民法の教科書にもデカデカと取り扱われています。

ぷよぷよというパズルゲームをしたことがあれば、相殺のイメージはすぐ分かると思いますが、
平たく言えば、同種のものがぶつかり、打ち消しあうということです。
ぷよぷよの話をしたくなってきましたが、鉄の意志で押し込めます。

主に金銭のやり取りの場面でこの言葉は出てきます。

具体例を出します。

健史君が財布を忘れて、学食で途方に暮れているところに、輝彦君が来ました。
健史君は輝彦君に頼んで、500円借りました。

翌日健史君が500円を返そうとしたら、輝彦君が、
「そういえば、昔お前から500円借りてたからいいよ」と言いました。

要するにこれが相殺です。

昔輝彦君は健史君に500円を貸したので、健史君に対し500円分の債権を持ってます。
そして今回、健史君が輝彦君に500円貸したので、輝彦君に対し500円分の債権が発生しました。

ここで、いちいち輝彦君が500円を健史君に渡し、それを輝彦君にまた返すのは無駄ですね。
そこで、民法では、同種の対立する債権は打ち消しあうことを認めました。これが相殺です。

ただし、対立した同種の債権であっても相殺できない場合があります。

たとえば、健史君が輝彦君に対し、「自分のために合コンをセットさせる」約束をしていたとします。
その交換条件で輝彦君も健史君に対し「自分のために合コンをセットさせる」約束をしました。

これらの債権が打ち消しあってしまっては、男二人が取り残されるだけで何の意味もないですねw

このように、何かをさせる類の債権は普通は相殺できません。


えっと、我慢できないのでぷよぷよの話します。

僕は初代の世代だったので、5連鎖をいかに早く組むかに命をかけてました。
だから、相殺と言う概念には苦しみましたね。
なんで、消えるの? カルチャーショックでした。
ぷよ3では相殺で太陽ぷよまで出てきたので、僕は完全にオールドタイプ。
でも正直太陽ぷよは邪魔でしたね。
ぷよぷよは2がシステム的に完全体でしたね。
相手より一回り大きな連鎖を組むか、二回り小さな連鎖を組むか、
駆け引き要素が出てきて良かったと思います。

ぷよのはなしはここまで。

ちなみに超余計なお世話ですが相殺は「そうさい」と読みます。
かつての僕は「そうさつ」だと信じてウン年過ごしました。


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